水性塗料は、塗料市場において下記の理由でシェアを伸ばしています。
1. エコフレンドリー
昨今、問題視されているV.O.C. (揮発性有機化合物)の量を減らすため、多くの塗料メーカーが溶剤系塗料から水性塗料に移行してきています。
2. 厳しい規制 の存在
アメリカでは、全ての塗料メーカーがV.O.C. を減らすよう、米国環境保護庁によって指導されています。
従来の抗菌剤では、水性塗料に混合すると数日で凝固、 固化、変色を起こしてしまいます。このため、抗菌剤攪拌後、長くても1日以内で塗料を使い切る必要がありました。

- 抗菌剤「イオンピュア」を混合した液体塗料の状態で、約12カ月(1年)の間、保管可能です。
- 使用可能な塗装方法 :幅広い塗装方法でご使用頂けます。
(スプレー、ディップ、ロールコーター、カーテンフローコーター、バーコーターなど)
- 非常に低い添加率で抗菌効果が得られます。
推奨添加率は、乾燥塗膜に対し約 0.3w/v% です。
- 通常の水性塗料だけではなく、下記のタイプにも使用可能です。
紫外線硬化ウレタン水系塗料、ウレタン2液系塗料
試験方法: ISO 22196/JIS Z 2801 試験菌: 大腸菌
水性塗料 | 生菌数 | ブランクに対する対数値 | 滅菌率 | |
---|---|---|---|---|
接種直後 | 24時間後 | |||
アクリル (白色) 抗菌剤「イオンピュア」 0.3%添加 | 1 × 105 | <1×102 | >5.3 | 99.999 |
アクリル (透明) 抗菌剤「イオンピュア」 0.3%添加 | 1 × 105 | <1×102 | >5.3 | 99.999 |
アクリル (透明*) 抗菌剤「イオンピュア」 0.3%添加 | 1 × 105 | <1×102 | >5.3 | 99.999 |
ウレタン2液系 抗菌剤「イオンピュア」 0.3%添加 | 1 × 105 | <1×102 | >5.3 | 99.999 |
実験対照(フィルムのみ) | 1 × 105 | 2 × 107 | - | - |
*抗菌剤「イオンピュア」を混ぜた後に、17日間室内に放置
前処理:抗菌剤入り液体塗料を6週間、50度±2度で保管 *1年間室内保管相当の寿命
水性塗料 | 生菌数(大腸菌) | ブランクに対する対数値 | 滅菌率 | |
---|---|---|---|---|
接種直後 | 24時間後 | |||
アクリル (白色) 抗菌剤「イオンピュア」 0.3%添加 | 2 × 105 | <1×102 | >5.0 | 99.999 |
アクリル (白色) 抗菌剤「イオンピュア」 0.6%添加 | 2 × 105 | <1×102 | >5.0 | 99.999 |
アクリル (白色) ブランク 抗菌剤「イオンピュア」無添加 |
2 × 105 | 1×107 | - | - |
<前処理>
抗菌剤入り液体塗料を6週間、50度±2度で保管 *1年間室内保管相当の寿命
塗膜を50度±2度のお湯に16時間浸水 *風呂場・台所用品など水に頻繁に接触する用途で5年相当の寿命
水性塗料 | 生菌数(大腸菌) | ブランクに対する対数値 | 滅菌率 | |
---|---|---|---|---|
接種直後 | 24時間後 | |||
アクリル (白色) 抗菌剤「イオンピュア」 0.3%添加 | 2 × 105 | <2×102 | >5.0 | 99.999 |
アクリル (白色) 抗菌剤「イオンピュア」 0.6%添加 | 2 × 105 | <1×102 | >5.3 | 99.999 |
アクリル (白色) ブランク 抗菌剤「イオンピュア」無添加 |
2 × 105 | 2×107 | - | - |
塗膜を50度±2度のお湯に16時間浸水
水性塗料 | 変色(目視試験) |
---|---|
アクリル(白色) 抗菌剤「イオンピュア」 0.3%添加 | 確認されず |
アクリル(透明) 抗菌剤「イオンピュア」 0.3%添加 | 確認されず |
アクリル(透明*) 抗菌剤「イオンピュア」 0.3%添加 | 確認されず |
ウレタン2液系 抗菌剤「イオンピュア」0.3%添加 | 確認されず |
*抗菌剤「イオンピュア」を混ぜた後に、17日間室内に放置。
【ご利用上の注意】
- 攪拌機を用いて、塗工前に少しずつ十分に撹拌してください。うまく撹拌しない場合、使用するのを止めて、再度抗菌塗料を作成してください
- 2液系塗料の場合は、樹脂部分に抗菌剤「イオンピュア」を加えてください。(硬化剤が固化する為、イソシアネートのような硬化剤には添加しないでください。)
- 直射日光を避け、湿度の低い乾燥した場所で保管して下さい。
- 膜厚によって、抗菌剤「イオンピュア」の最適な粒度が異なります。事前に、塗装後の膜厚を担当者にお伝え下さい。