防錆塗料

防錆塗料「DCCERA(ディーシーセラ)」とは?

金属には腐食という欠点があり、人類の永遠のテーマです。 一般的に金属小型精密部品では、複雑な形状に対応するために、成形自由度の向上を目的に、所望金属の粉末を圧縮成形する方法が多々採用されます。
これらの部品は特殊金属を使用した高価な物が多く、腐食反応による劣化は大きな問題となります。また、成形品に存在する空孔により、いっそう腐食しやすい状況ともなります。従来まで、メッキや電着塗装によりこれらの腐食対策をしていましたが、環境への配慮や、製品の小型化への移行に伴って、対応に限界を生じています。
DCCERAは、これらの問題にも対応可能な新規の防錆塗料です。

防錆メカニズム

  • 腐食成分が下地金属に浸入する際に、扁平無機成分がバリア効果を発揮します。

特長

  • 扁平無機成分により塗装被膜を形成。
    (1)バリア効果の高い塗膜が得られます。
    (2)塗装時の部品同士の接着を防止します。
  • 高いフレキシブル性を持っています。
    有機無機ハイブリッド膜のため、塗膜は伸縮性をもっています。このため、焼付け時の熱膨張差による塗膜の剥離が生じません。
  • 塗着効率が高く、塗装部品同士の接着性が低いため、生産性の向上が見込めます。

実施例と性能

実施例(1)
サンプル 塗膜(μm) 耐湿テスト
80℃,95℃Rh
塩水浸漬テスト
35℃恒温水槽
48時間保持
塩水噴霧テスト
JIS Z2731準拠
ブランク - 全体に赤錆発生 エッジが無くなる
程度に発錆
1時間後錆発生
1 5 発錆無し 点錆発生 24時間後錆発生
2 9 発錆無し 発錆無し 24時間後錆発生
3 14 発錆無し 発錆無し 48時間後発錆無し
4 19 発錆無し 発錆無し 120時間後発錆無し

各テスト使用溶液:NaCl5Wt%aq
使用サンプル: 小物希土類磁石部品
塗装方法: スプレーコート
焼付け時間:170℃,20分

実施例(2)
サンプル 保持時間(時間)
48 72 120 240
1 白錆発生 - - -
2 発錆無し 白錆発生 - -
3 発錆無し 発錆無し 発錆無し 発錆無し

サンプル1:亜鉛メッキ鉄ネジ
サンプル2:亜鉛メッキ鉄ネジ上へ、1コート1ベーキング
サンプル3:亜鉛メッキ鉄ネジ上へ、2コート2ベーキング
塗装方法:スプレーコート、
焼付け時間:170℃,20分、
耐湿テスト条件:80℃,95%Rh保持

特性表

試験項目 代表性状特性値
成分 結合樹脂 (有機分) ビニル系樹脂
結合無機成分 シリコン系酸化物
主酸化物フィラー SiO2、TiO2
基溶剤 アルコール系溶剤、ノルマルブタノール、 イソプロパノ-ル、エタノール
塗料特性 外観 灰色、シルバー色、赤色、金色、他
密度(25℃) 0.82g/cm3
粘度(25℃) 20~22cps(B・F粘度計)、9.5秒(粘度カップNK-2)
固形分 6.7Wt%(170℃)
塗工仕様 適用素材 金属、樹脂一般
硬化条件
(温度×時間)
170℃×20分
希釈溶剤 N-BuOH、IPA、EtOH
塗布方法 スプレー、バレルスプレー、ディッピング、タンブリング
塗膜硬度
(JIS K 5400)
4H~5H(希土類磁石),8H~9H(Fe板)
法令関連 塗膜耐溶剤性 エタノール;× IPA;○ N-BuOH;○ 灯油;○  アセトン;○ MEK;○ ジエチルエーテル;×  キシレン;× シクロヘキサン;×
消防法危険物表示 危険物第4類第一石油危険等級ll
労働安全衛生法
57条表示
ノルマルブチルアルコール 10~30%、
イソプロピルアルコール 10~30%、
エチルアルコール 40~50%

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