石塚硝子 バーチャルタウン

資料館

土田のびいどろ再現
4. 江戸時代のガラス製造の特徴

明治時代以降はソーダガラスが一般的に作られていますが、江戸時代のガラスは鉛を使っていました。
また、西欧の鉛ガラスが粉末状の酸化鉛を用いていたのと異なり、中・近世の中国と同じく金属鉛を使っていた点が大きな特徴となっています。
この金属鉛は融点が低く、比重が大きいため、西欧や明治時代以降のガラス製作にはない「粉合わせ」の工程が必要となりました。粉合わせの作業風景粉合わせの作業風景
前田三紀さん「粉合わせ」にはちょっと自信があります
わくわく体験館 学芸員 前田 三紀さん

粉合わせ、粗煮、精煮など、現在のガラス製造からは想像もつかない作業は失敗の連続で、数ヶ月間、膠着状態が続きました。研究のために、粉合わせを13回も行ったのは、私たちだけだと思います。
しかし、苦労が大きかった分だけ石塚岩三郎の偉大さを実感することができ、貴重な経験となりました。

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